成年後見制度の研修会に参加しました
兵庫県司法書士会館で行われた、成年後見制度の研修会に参加しました。
この研修会では、以下の6つのテーマについて、
各講師の先生から講義を受けました。
①「神戸家庭裁判所における成年後見関係事件の現状と専門職後見人に望むこと」
②「葬儀の常識」
③「認知症の方とのコミュニケーション」
④「障害年金制度と福祉関係給付金等の基礎知識」
⑤「成年後見人による消費者被害、契約対応」
⑥「成年後見人の行動指針」
①「神戸家庭裁判所における成年後見関係事件の現状と専門職後見人に望むこと」では、
講師の神戸家庭裁判所 後見センター 主任家庭裁判所調査官と
裁判所書記官の方々から、
裁判所への定期報告の変更点などについて、
話を聞くことができました。
今回の変更で、定期報告書が、簡略化されました。
その一方で、報告時期は、2年ごとではなく、
毎年義務付けられることになりました。
②「葬儀の常識」では、
講師の株式会社関西新生活互助会 メモリアの取締役の方から、
葬儀の基本について、話を聞くことができました。
葬儀は、従来の一般葬から、家族葬に規模が縮小され、葬儀費用も年々下がり、
現在の平均は190万円とのことです。
消費者が賢くなってきたためだそうです。
ちなみに、葬儀費用の平均額は、
イギリスでは20万円、
アメリカは40万円だそうです。
日本でも、棺と寝台車だけを葬儀社に準備してもらい、火葬だけ行う場合は、
火葬場の費用が1万円(地域差があります)、
寝台車が2から3万円、
棺(安いもの)が4万円で、
合計10万円位でできるそうです。
③「認知症の方とのコミュニケーション」では、
講師の特別養護老人ホーム 真愛くもちホーム 生活相談員の方は、
後見人には、財産管理だけではなく、身上監護の責務があること。
ほとんど、成年被後見人に面会に来ず、
身上監護を果たさない後見人がいることを、
訴えておられました。
現場に神宿るといいます。
たとえ、成年被後見人が寝たきりであったとしても、
施設に面会に行って、食事や、居室の様子、介護の様子を確かめる必要があります。
定期的に面会に行くことの重要さについて、考えさせられました。
④「障害年金制度と福祉関係給付金等の基礎知識」では、
講師の社会福祉士・社会保険労務士 山本勝之氏から、
年金制度の概略、障害年金制度、福祉関係給付金について、
話を聞くことができました。
年金制度は、複雑ですね。
今日の講義で、年金についての知識を整理し、再確認することができました。
⑤「成年後見人による消費者被害、契約対応」では、
講師のひょうご消費者ネット 理事長 山崎省吾弁護士は、
悪質商法による消費者被害を専門に扱っておられるとのことでした。
先物取引、証券取引の被害を解決するためには、
解決するためのノウハウと、専門家相互のネットワークが必要です。
先物取引、証券取引の被害についての法律相談を受けた時には、
悪質商法による消費者被害を専門に扱っている弁護士に依頼するように
勧めたいと思います。
⑥「成年後見人の行動指針」では、
講師の成年後見センター・リーガルサポート 常任理事 山崎政俊氏から、
昨年、新たに定められた「後見人の行動指針」について、
詳しく話を聞くことができました。
平成12年に始まった成年後見制度は、
成年被後見人の行為能力に、法律的に制限をかけることにより、
成年被後見人の人権や財産を保護する考え方で行われてきましたが、
イギリス、ドイツなど諸外国では、
成年後見制度は、
成年被後見人の意思決定を支援するための仕組みに変わってきています。
このような世界的な潮流に対応するために、
成年後見センター・リーガルサポートは、
平成26年5月15日に、「後見人の行動指針」を定めました。
今後、成年後見人に求められるスタンスは、
「成年被後見人の意思決定支援」になります。
私も、後見人の活動が、後見人の価値観に基づいた「他者決定」ではなく、
成年被後見人の意思を尊重した「自己決定」になるように考えて、
進めて行きたいと思います。
今回の研修会は、
週末の2日間を、朝から夕方まで座り続けるという苦行となりましたが、
後見人としての仕事のあり方を振り返るための貴重な機会になりました。
この研修会では、以下の6つのテーマについて、
各講師の先生から講義を受けました。
①「神戸家庭裁判所における成年後見関係事件の現状と専門職後見人に望むこと」
②「葬儀の常識」
③「認知症の方とのコミュニケーション」
④「障害年金制度と福祉関係給付金等の基礎知識」
⑤「成年後見人による消費者被害、契約対応」
⑥「成年後見人の行動指針」
①「神戸家庭裁判所における成年後見関係事件の現状と専門職後見人に望むこと」では、
講師の神戸家庭裁判所 後見センター 主任家庭裁判所調査官と
裁判所書記官の方々から、
裁判所への定期報告の変更点などについて、
話を聞くことができました。
今回の変更で、定期報告書が、簡略化されました。
その一方で、報告時期は、2年ごとではなく、
毎年義務付けられることになりました。
②「葬儀の常識」では、
講師の株式会社関西新生活互助会 メモリアの取締役の方から、
葬儀の基本について、話を聞くことができました。
葬儀は、従来の一般葬から、家族葬に規模が縮小され、葬儀費用も年々下がり、
現在の平均は190万円とのことです。
消費者が賢くなってきたためだそうです。
ちなみに、葬儀費用の平均額は、
イギリスでは20万円、
アメリカは40万円だそうです。
日本でも、棺と寝台車だけを葬儀社に準備してもらい、火葬だけ行う場合は、
火葬場の費用が1万円(地域差があります)、
寝台車が2から3万円、
棺(安いもの)が4万円で、
合計10万円位でできるそうです。
③「認知症の方とのコミュニケーション」では、
講師の特別養護老人ホーム 真愛くもちホーム 生活相談員の方は、
後見人には、財産管理だけではなく、身上監護の責務があること。
ほとんど、成年被後見人に面会に来ず、
身上監護を果たさない後見人がいることを、
訴えておられました。
現場に神宿るといいます。
たとえ、成年被後見人が寝たきりであったとしても、
施設に面会に行って、食事や、居室の様子、介護の様子を確かめる必要があります。
定期的に面会に行くことの重要さについて、考えさせられました。
④「障害年金制度と福祉関係給付金等の基礎知識」では、
講師の社会福祉士・社会保険労務士 山本勝之氏から、
年金制度の概略、障害年金制度、福祉関係給付金について、
話を聞くことができました。
年金制度は、複雑ですね。
今日の講義で、年金についての知識を整理し、再確認することができました。
⑤「成年後見人による消費者被害、契約対応」では、
講師のひょうご消費者ネット 理事長 山崎省吾弁護士は、
悪質商法による消費者被害を専門に扱っておられるとのことでした。
先物取引、証券取引の被害を解決するためには、
解決するためのノウハウと、専門家相互のネットワークが必要です。
先物取引、証券取引の被害についての法律相談を受けた時には、
悪質商法による消費者被害を専門に扱っている弁護士に依頼するように
勧めたいと思います。
⑥「成年後見人の行動指針」では、
講師の成年後見センター・リーガルサポート 常任理事 山崎政俊氏から、
昨年、新たに定められた「後見人の行動指針」について、
詳しく話を聞くことができました。
平成12年に始まった成年後見制度は、
成年被後見人の行為能力に、法律的に制限をかけることにより、
成年被後見人の人権や財産を保護する考え方で行われてきましたが、
イギリス、ドイツなど諸外国では、
成年後見制度は、
成年被後見人の意思決定を支援するための仕組みに変わってきています。
このような世界的な潮流に対応するために、
成年後見センター・リーガルサポートは、
平成26年5月15日に、「後見人の行動指針」を定めました。
今後、成年後見人に求められるスタンスは、
「成年被後見人の意思決定支援」になります。
私も、後見人の活動が、後見人の価値観に基づいた「他者決定」ではなく、
成年被後見人の意思を尊重した「自己決定」になるように考えて、
進めて行きたいと思います。
今回の研修会は、
週末の2日間を、朝から夕方まで座り続けるという苦行となりましたが、
後見人としての仕事のあり方を振り返るための貴重な機会になりました。
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